パパ・ママを悩ますのが子どもの偏食です。野菜を小さく刻んで食べさせようとしても器用につまみ出したりしますね!「栄養バランスは大丈夫かしら」と心配になる事も・・・。今回は子どもの偏食対策に効果的な方法を紹介します。それは和食の基本ともいえる「だし」を使うこと。苦手な食べ物の克服を助けてくれるパパ・ママの強い味方になりそうですよ!
「だし」がもつ「うま味」とは?
味覚には、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つがあります。昆布や鰹節などの魚介や野菜からとれる「だし」には、うま味成分がたくさん含まれているんですよ。うま味は素材本来の持つ味や香りをより引き出す役割をしてくれます。素材のおいしさを子どもが味わい「あれ、おいしいかも?」と思うこと、それが本当の意味で嫌いなモノをなくす方法ではないでしょうか。
簡単にできる「本格だし」が子どもの苦手食材を克服
ある小学校で、プロの料理人がひいた「だし」にほうれん草をひたして、たっぷり「だし」のうま味を吸わせてから、さらにそれを胡麻和えにしたところ、普段はほうれん草を食べない子ども達にも大評判だったのだとか。これは他の小学校でも同じようなことがあったそうですから、子どもが苦手とする食材も「だしのうま味と香り」によって本来のおいしさが倍増し、「苦くてイヤだ」から「あれ、一気に食べられちゃった」へ――だしマジックですね!
とはいえ、本格的に「だし」を取るのは大変そう、無添加の顆粒だしでも充分じゃない?と敬遠してしまいがちです。ところが、実は和食の一番だしは洋風だしや中華だしと比べても短時間で取れるんですよ。また、うま味が濃いぶん、塩やみそ、しょうゆなど調味料の量も減らせるんです。「だし」の魅力は計りしれませんね。両手で抱えたお椀のぬくもり、立ち上る香り、ひと口含んだときの「ああ、おいしい!」と五臓六腑が喜ぶ感じ。これは言葉で表せません。
五感で味わう「おいしさ」をぜひお子さんにも体験させてあげてください。気がついたら、ほうれん草もごぼうや人参もパクパク食べているかも。お子さんの偏食に悩んでいるなら、一度試してみる価値あり、です。“おうちで和食~和食で子育て応援サイト”では、今後、簡単に作れて保存もできる「だし」の作り方の動画を公開する予定です。お楽しみに!